出会い

出会い系の変わった住人たち

出会い系の変わった住人たち

ヤリモクお断りは本当にお断りなのか?

スマホの普及と共に出会い系のアプリも名前を変え、最近ではマッチングアプリと言われることの方が多いかもしれません。ペアーズやらタップルやら新しく出てくるアプリの数には正直ついていけない人もいるのではないでしょうか。気軽に人とつながるためのツールとして、以前あった出会い系イコールセックス、援交というイメージからは脱却しつつあるのかもしれません。しかし業者は相変わらずこまめに書きこみを繰り返し、時には垢バンもくらいつつ日々獲物をさがして頑張ってはいるようです。
そこでこのマッチングアプリでのヤリモクお断り問題が、アプリ普及に伴って増えてきているのは男性なら感じるところがあるのではないでしょうか。出会系なんだから、最終的に男と女がやることはセックスに決まってるだろう、というのははたして昭和の男たちの幻想なのか。出会い系に書き込みしといてヤリモクお断りと書く時点でおかしいだろうと憤慨するオヤジも多いと思います。しかしこれは女性側の最低限の防御策というか、ただヤルために登録してるんじゃないですよ、という自分への言い訳のようなものかもしれません。どこかに抜け道を作っておくのは女性の本能のような気がします。逆にやりたいので登録しました、バンバンはめてくれる人募集中ですなんてイタイ書き込みもできないでしょうし、その書き込みに反応してくる輩もそうとうヤバくなる確率は高くなるわけで、要はアプリだろうが、合コンだろうが、社内恋愛だろうが、気が合えばセックスまでいくけど、その気分になるかは相性の問題です、という根本的なところで出会いにヤリモクもなにもないという現実を女性側がつきつけてくれているのかなあと解釈したりしています。

短編小説を送り付けてきた女

奈々子さん(仮名)と知り合ったのはワクワクメール内の日記をなんとなく見てたところから。この手のサイト内で日記をつけている子は基本的にやばそうなのでスルーなんですが、出身地が同じっぽいことや内容が結構普通で好感がもてたのでこちらからメッセージを送ってみることでスタートしていきました。プロフ欄にはヤリモクお断りが書かれていたのもおもしろいというか、ワクワクメール内でこの言葉はあまり見ないのでちょっと興味をひかれたというのもあります。正直ヤリモクの人しかいないワクワクメール内で場違いなアートの話題やサブカル的な日記をつけている奈々子さんに少しづづ興味を持っていきました。私自身M美大出身だったので、やりとりをしていくうちにT美大じゃないですか、という感じになってきたので今度清澄白河でコーヒーどうですか、と誘ってみたのが最初のデートでした。もうそんなに流行っているわけでもなかったサードウェーブ的カフェから東京都現代美術館というベタな流れでいいかなと思って誘ったんですが、カフェで私美術館嫌いの一言を聞いてとまどう私。ちなみに奈々子さんのルックスはプロフにもあったとおりポチャポチャでした。ここの太めに関するところはやや謙遜気味な人が多いのですが、彼女の場合は正直に書いていたということかもしれません。セックスは、ないかな、その時私が感じた正直な気持ちです。彼女は彫刻を専攻していたようですが、当然彫刻を勉強していざ就職となってどこへ行くんだという話なんですが、彼女はまったく関係のない美容系の会社の事務という選択をして、日々会社の同僚とバトルする毎日を送っているようで、日記では見せていなかったダークな一面が直接会ってみると一気に噴出した感があって、やっぱり日記の子には手を付けないに限るのかなあと思いながら小一時間彼女の話を聞いていました。適応障害とかその手の病んでる日記の人が書く内容を面と向かって浴びせられる感じはちょっと厳しかったです。アートの話とかできるのかと思っていたらまったくそこには乗ってこず、ほとんどが会社の人の愚痴とジャニーズの話、日記に書いていた草間彌生のこととかはなんだったんだと思いながら(この方もかなりヤバめですが)最後は結局コンサートで使うルミカライトについて熱く語ったところでお開きになりました。「お腹すいたかも」という彼女のさりげない「おごってけよ、この野郎」的な圧力をスルーして、私はなんどもスマホを見る演技をしながらちょっと急ぎの仕事が入ったというバレバレの嘘をついてその場を離れることに。実際カフェでの後半は私の方がかなりトーンダウンしてしまって、しかしそこを気にすることなく喋りつづける彼女は逆に大人だなあと感心する一面もあったのですが、やはり負のオーラがすごかった。つぶされる、そんな恐怖もすこし感じていました。
そして連絡することもなく一週間がすぎたころ、私の個人的なGmailの方に奈々子さんからメールが届きました。どうやって私のメアドを知りえたのか、メールを開いた時の戦慄はいまでもはっきり覚えています。事件性のニオイのする新聞一面の記事がちらつく瞬間というかなんというか。そしてそのメールにはあの時はパスタが食べたい気分だったと短く書かれていて、ワードのファイルが添付されていました。彼女が書いたのかなんなのかわかりませんが、短編小説がひとつ。こわすぎるじゃねえか。まだ暴力的にプロの人に脅される方がまし、そんなことを思いながら添付されたファイルを読もうとしたんですが、1ページ目、マカオにギャンブルをしにいく女の旅の準備段階で、缶切りをいれなきゃだめだし、とかソラマメ買いに行く前にオナニーするのを忘れないように、とか意味不明で凍り付く内容だったので、もうそれ以上読む勇気はこちらにはなく即ゴミ箱へ。こわいよ、こわいよお母さん、と年甲斐もなく震えたものです。とにかくスルーしかない、頼むからこれ以上絡んでこないでくれ、そう願いながら二年ぐらいがすぎています。いまのところ大丈夫、しかしどうやってメアドを突き止めてきたのか、ネットってこわいですね。奈々子さん工作員説を私は唱えているんですが、ワクワクメールからは消えていったようです。またどこかの出会い系で鉢合わせることがないように、毎日祈っています。

ワクワクメールのミドルエイジ枠がアツイ!

-出会い

© 2021 Powered by AFFINGER5